住宅の購入やリフォーム工事は大きな費用が必要になりますが、国や市町村からの補助金があることをご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。昨今、省エネ化や耐震化、良質な既存住宅の流通促進に向けて多くの支援事業があります。
ここでは、大阪府堺市のリフォーム工事等でもらえる補助金についてまとめてみました。皆様のちょっと教えてほしい不動産の情報になればありがたいです。
大阪府堺市は
堺区、中区、東区、西区、南区、北区、美原区の7区に分けられ、総面積は149.82㎢・総世帯数352,800世帯・総人口836,109人(H29,3,1時点)を有する政令指定都市です。また、建築主事を置く特定行政庁でもあります。
堺市に限らずもらえる補助金
良質な既存住宅の購入 年齢制限有 | 50万円(65万円) |
住宅エコリフォーム | 30万円(45万円) |
エコ住宅への建て替え | 50万円 |
すまい給付金 | 30万円 |
地域型住宅グリーン化事業 | 100万円 |
ネットゼロエネルギー住宅 | 75万円 |
高性能建材による住宅の断熱リフォーム | |
エネファーム |
上記についてはそれぞれ個別記事を参照にしてください。
堺市でもらえる補助金
堺市スマートハウス化支援事業(4月下旬更新)37万円
概要と対象者
市内において自らが住む住宅に下記の対象となる設備を設置するか、設置された住宅を購入される方(市税未納のない方)を対象に費用の一部を補助する制度です。
太陽光発電システムと住宅用エネルギー管理システム(HEMS)を合わせて設置することが補助対象の必須で、さらに燃料電池コージュレーションシステム(エネファーム)や蓄電池システムまたはビークル・トゥ・ホームシステムを追加で設置した場合はそれぞれ補助の対象になります。
補助対象システムと補助額
対象システム | 補助額 |
太陽光発電システム | 1kWあたり2万円(上限8万円) |
住宅用エネルギー管理システム(HEMS) | 機器本体額の1/2(上限1万円) |
燃料電池コージェネレーションシステム (エネファーム) | 設置費の1/5(上限8万円) |
家庭用リチウムイオン蓄電池システム | 機器本体額の1/5(上限10万円) |
ビークル・トゥ・ホームシステム(V2H) | 設置費の1/5(上限10万円) |
上記制度以外に太陽熱利用システム(強制循環型ソーラーシステム)の設置に対しても基本本体額の1/5(上限10万円)の補助制度があります。
対象システムの詳細と申請について
システムについては過去に補助を受けていないか、未使用品であるか等、また申請については電力会社との契約書や工事請負契約書の写し等いくつかのものが必要になります。詳細は堺市スマートハウス化支援事業のサイトhttp://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/gomi/ondanka/smarthouse/smarthouse.htmlでご確認ください。
既存住宅省エネ改修補助 30万円
概要と対象者
市からの補助を受け耐震改修工事を行う昭和56年5月31日以前に建築された住宅の省エネ改修工事(開口部の断熱改修等)を行う場合に住宅の所有者さん(市税、固定資産税等の未納のない方)を対象に費用の一部を補助する制度です。
補助対象の工事と補助額
開口部の断熱改修(1室以上の居室のすべての建具を省エネ基準に適合するように取り換えする工事)、同時に行う壁・床・天井または屋根の断熱材の設置工事。
補助額は当該工事の費用の2/3以内で1戸建て住宅の上限は30万円。
申請について
申請には工事見積書や使用するサッシやガラス、断熱材の性能を表示した書類が必要です詳細は既存住宅省エネ改修補助事業のサイトhttp://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/jutaku/shoenekaishu.htmlでご確認ください。
住宅・建築物防火断熱改修補助 200万円
概要と対象者
市内準防火地域内の耐震性能がある既存住宅にお住まいの方(市税、固定資産税等の未納のない方)が行う防火断熱改修工事の一部を補助する制度です。
補助対象の工事と補助額
屋根全体を火の粉によっておこる火災を防ぐ工事、延焼の恐れのある部分(1階は敷地境界・道路中心から3m以内の部分、2階以上は5m以内の部分)の外壁、軒裏を防火構造にする工事、延焼の恐れのある部分の開口部を火災時の火炎を遮るための工事、以上の工事に加えて行う戸や窓・壁、床、天井、屋根の断熱改修工事。
補助額は防火断熱改修工事費の2/3以内で上限200万円
申請について
申請には建物所有を証明する公的書類や工事見積書等の書類が必要です詳細は住宅・建築物防火断熱改修等促進事業サイトhttp://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/jutaku/bokakaishusokushin.htmlよりご確認ください。
高齢者住宅改修事業 20万円・30万円
対象者と対象工事、助成額
介護保険対象外(65歳以上で要介護・要支援が非該当)の方が住み慣れた地域で生活できるよう介護保険給付事業と同様の段差解消や手すりの取り付け等の住宅改修工事費(上限20万円)を助成。また、介護保険対象者の方(要介護者・要支援者で決められた身体障碍者手帳を持っている方の住宅改修については介護保険給付の対象とならない家庭用エレベーター・階段昇降リフト等の工事費(上限30万円)を助成します。
本人負担
生活保護世帯 | 自己負担無し |
世帯全員の市民税が非課税の場合 | 1/3の自己負担 |
本人の市民税が非課税の場合 | 1/2の自己負担 |
その他の世帯 | 2/3の自己負担 |
申請について
いずれも事前の申請が必要で窓口はお住まいの区役所地域福祉課等になります。
堺保険福祉総合センター 地域福祉課 |
中保険福祉総合センター 地域福祉課 |
東保険福祉総合センター 地域福祉課 |
西保険福祉総合センター 地域福祉課 |
南保険福祉総合センター 地域福祉課 |
北保険福祉総合センター 地域福祉課 |
美原保険福祉総合センター 地域福祉課 |
健康福祉局長寿社会部 高齢セ策推進課 |
また、一人暮らしの高齢者等の方には自動消火器(上限28700円)、IH調理器(上限21000円)等の給付事業もあります。詳細は高齢者生活支援事業サイトhttp://www.city.sakai.lg.jp/kenko/fukushikaigo/koreishafukushi/seikatsushien.htmlよりご確認ください。
堺市重度障害者等住宅改修費の給付事業 50万円
対象者と対象工事、助成額
65歳未満(40~64歳までの特定疾患介護保険対象者を除く)で身体障碍者手帳1・2級、下肢・体幹または脳原生移動機能障害3級以上の方、重度知的障碍者(児)の方の住まれる住宅で必要と認められた住宅の改修工事費(上限50万円)を助成。本人や家族の所得によって給付の割合が決まっています、また、修理・修繕や新築には使えません。
申請について
窓口はお住まいの区役所地域福祉課等になります。
堺保険福祉総合センター 地域福祉課 |
中保険福祉総合センター 地域福祉課 |
東保険福祉総合センター 地域福祉課 |
西保険福祉総合センター 地域福祉課 |
南保険福祉総合センター 地域福祉課 |
北保険福祉総合センター 地域福祉課 |
美原保険福祉総合センター 地域福祉課 |
健康福祉局長寿社会部 高齢セ策推進課 |
建築物耐震改修補助 80万円~260万円
概要と対象者
市内にあり耐震診断の結果、安全ではないと診断された住宅を所有の方(市税、固定資産税等の未納のない方)が行う耐震改修工事の設計費と工事費の一部を補助する制度です。
補助対象の工事と補助額(住宅のみ抜粋)
建物についての主な要件 | 補強工事の主な要件 | 設計費補助率 | 設計費用の限度額 | 設計費補助限度額 | 工事費補助率 | 工事費用の限度額 | 工事費補助限度額 | ||
昭和56年5月以前の住宅 | 安全な状態にする補強工事若しくは建替工事又はシェルター設置工事 | 2/3 | 木造 | 延べ床面積に1㎡×3,390円以内 | 26万円 | 2/3 | 延べ床面積に1㎡×33,500円以内(ただし、Iw値0.7未満又はIs値0.3未満のものについては、延べ床面積に1㎡×50,300円以内 *シェルター設置工事については、シェルター設置階の床面積が限度 | 120万円 | |
安全な状態にする補強工事若しくは建替工事 | 2/3 | 非木造 | 別途積算の範囲 | ― | 2/3 | 同上 | 120万円 | ||
広域・地域緊急交通路(PDF:122KB)沿道の住宅で 耐震改修促進法第7条第2号又は第3号に規定するもの | 建物の高さが道路の中心までの距離より高いこと | 同上 | 2/3 | 木造 | 延べ床面積に1㎡×3,390円以内 | 26万円 | 2/3 | 延べ床面積に1㎡×33,500円以内(ただし、昭和56年5月以前の建築物で、Iw値0.7未満又はIs値0.3未満のものについては、延べ床面積に1㎡×50,300円 | 260万円 |
非木造 | 別途積算の範囲 | ― | 同 上 | 同 上 | 260万円 | ||||
上記以外の住宅 | 市より勧告を行ったもの | 同上 | 2/3 | 木造 | 延べ床面積に1㎡×3,390円以内 | 26万円 | 23%+30万9千円 | 延べ床面積に1㎡33,500円以内 | 80万円 |
非木造 | 別途積算の範囲 | ― | 同 上 | 同 上 | 80万円 |
その他、住宅以外や歴史的建築物、土砂災害特別警戒区域の建物についても補助があります詳細は耐震改修をお手伝いしますサイトhttp://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/jutaku/kenchiku/anzen/taishinkaishu/26taisinkaisyuu.htmlよりご確認ください。
申請について
先ずは、耐震改修設計の補助申請から行いますが必要な書類も資金計画書などがあります、詳細は堺市住宅・建築物耐震改修補助の流れのサイトhttp://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/jutaku/kenchiku/anzen/taishinkaishu/flow/nagare.htmlよりご確認ください
まとめ
大阪府堺市で住宅の購入やリフォーム工事等を行った時にもらえる補助金についてわかりやすくまとめました。皆様の住宅購入やリフォーム工事に役立っていただければ幸いです。補助金の制度は期限や要件がそれぞれあり、予算が無くなり次第終わるものもありますのでご利用の場合は事前に各窓口に確認しましょう。